引きこもりのお子さんを支援しています。
主にお母さんにやり方や関わり方を支援、
お子さんには訪問支援で会うことができています。
情報を整理していくと、
お父さんにもお母さんにも、なかなかお困りのようです。
情報を読み取って整理したり因果関係を掴むのが難しいお子さんなのに、
お父さんお母さんのイライラや怒りのポイントが唐突なので、
またその説明も特になく突然訪れるので、
家庭内にイライラが蔓延している理由がお子さんにはよくわからない。
すごくしんどく感じている。
ざっというと、そんな印象のご家庭です。
ある時、お父さんとお母さんとお二人ともにお越しいただきお話ししました。
言わば夫婦カウンセリングです。
父:冷蔵庫の賞味期限切れが気になるんです。
母:週末、いつも整理してはるんです。
父:気になるんです。
母:私も気にはなりますけど、私がやる前にしょっちゅうやってはるんで、やる暇がないです。
スタッフ:お父さん、その作業楽しいんですか?
父:まあ、スッキリして気持ちいいので。
スタッフ:ああ、じゃあそれは趣味ですよね!
父:ああ、そう言われればそうかもしれません。
母:でもいつも不満そうで。
スタッフ:奥さんがやるべきだと思ってる?
父:思ってますね、でそれをぶつぶつ言いながらやってます。
母:わたしも子どももそれが嫌です。
スタッフ:それは嫌ですね。お父さん、好きでやってることなんだから、楽しくやったらええだけやねん。あースッキリしたーって。趣味やんかー?しかも、しなくても誰にも何にも言われへんやろ?好きでやってるやん。
父:たしかに、そうですね。
お父さんが腑に落ちて行動に移すには、
お母さんの支援が必要だと思います。
ただ、お母さんにもかなり支援が必要なので、
そちらはスタッフで担うことで一つステップを上がりたいと考えています。
一つずつ丁寧に。
結局はそれが一番の近道だから。
さて、お父さんのその後、
淡々と冷蔵庫の整理をし、
自分だけで楽しむというように変わられたようです。すごい変化です!