学習のきっかけ

①小学校低学年。文字を覚えたり書いたりすることに困難のある子がいる。

親御さんは、勉強させなあかんのちゃうかと焦る。
でも今じゃない、すこしだけ待って、と伝えていた。

●活動する中で、
クイズに参加してみたくなって、答えが書きたくて「ね、ってどう書くん、教えてー」

●ケイドロする中で、どろぼうの数を数えたくて、数えきれないから数字をメモに書いてみる。
どろぼう役を書きたくてメモに名前を書いてみる。
そのメモ片手に帰ってきて、面白そうに見せて報告してくれるその子。

拙いけれど、間違っていたりするけれど、
彼が書きたい気持ち、必然性が出てきたとき。

書けるって楽しいし面白いよね、
間違ってても直せばいいよね、
じっくり取り組めそうな気配がしてきたね。

②わからない〜と泣きながら勉強している子

かけ算の意味は理解するが、九九を覚える意味がわからない。

ところでかけ算でどういことなんやろな〜。
式を絵にしながら整理する。
たくさんのサクランボを描いたり、飴ちゃんを描いたり。

次に九九を二人で読んでみる。暗号みたいやね〜。
「あ、私腰痛いねん。セラピーボールでゴロゴロしてくるから、その間5回ほど読んどいてな〜よろしくー」

「5回読めたで〜腰治った〜?」と子どもが言う。

その後、かけ算をやってみる。
九九を思い出す手助けを入れながら。

「うわ〜絵に描かんでも、数えんでも、計算できた〜!!」

わー便利!すぐ覚えられた!これはお母さんに報告しなくちゃ!!
と九九の便利さに気付いたとき。

・・・
タイミング。
必然性。
そこに気付くような活動と支援。
私が大切にしていることの一つである。

たかまみー

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