チューニング型フリースクールとは?
その子の「得意」が活かされ、
置かれた環境やできごとに関わらず、
自分で自分をチューニングできるように
「土台づくり」
をする場所のことです。
「チューニング」といっても、子どもを「矯正」するわけではありません。
チューニングするしない以前に、
音が狂わないギターは
材質に適した作り方や細工がされていて、
温度や湿度に左右されづらく、
芯が通っていて
チューニングされやすい状態になっています。
つまり、ギターを手にした瞬間から、
技術を磨いて楽しんだり、自分流を試してみたり、
人と合わせることを楽しんだりすることが
できる状態になっているのです。
私たちのところに来てくれる子ども達は、
まわりの人や環境、
ちょっとしたできごと(と誰もが思うようなこと)に
影響を受けやすい子ども達です。
チューニングしても音がずれてしまうギターのように、
土台が揺らぎやすいのです。
しかし、どこが揺らぎやすいのか、
どんなことで揺らぐのか、
一人ひとり生まれ持った性質を
しっかり見極めて適切に丁寧に支援することで、
一本芯が通ったような状態に近づけていくことは十分可能です。
土台が整うと、新しいことに挑戦してみたり、
自分の得意を活かせるようになったり、
他者の考えを受け止められるようになったり、
自分なりの発信ができるようになったり、
自信がつき、ポジティブな面が増えていきます。
「特性」や「こだわり」と言われるものが
その子の「個性」となって輝くのです。
子ども自身がその時その時の
自分のありかた・生き方に合わせるように
チューニングできる人になってくれたら、
生きやすさを手に入れたと言えるのではないでしょうか。
そのためには、
単に目の前の問題やトラブルの
解消だけを目指すのではなく、
子どもたち一人ひとりの将来を見据え、
日々の活動で独自のメソッドを駆使しながら
発達や感覚統合を促し、
見通しを持った生活・経験・交流を通して、
身体と心の安心安全という土台をしっかりと作り、
人や環境に左右されにくい
「セルフチューニング力」
を培っていきます。
土台作りはすぐに効く魔法はありませんので
それなりに時間がかかりますが、
子どもたちにとっては土台作りをしているというより、
人と関わりながら楽しく活動する中で、
楽にできることが増えたり興味の幅が広がったりと、
気がつくと自分らしく生きられている、
という感覚で成長していっています。
通っている子どもたちのように、
私たちの独自メソッドも
日々成長・進化していっていることも特徴です。
ぜひ一度体験してみてください。
一般社団法人 育ちとつながりの家ちとせ